「SKIP」演劇集団キャラメルボックス(サンシャイン劇場 2004.12.12)

北村薫の原作をわりと忠実に再現。とはいえ、一人称の小説をキャラメル的に表現するのは、なかなか原作ファンにとってはつらいものがある。真理子役が坂口理恵さんじゃなかったら、見ることができなかったかもしれない。そのくらい、思い入れのある作品。冒頭から泣きっぱなし。文化祭のシーンもラストのシーンも、泣いていた。坂口さんの演技と原作のせつなさとがリンクして、涙腺のバルブが壊れた模様。原作を読んだ時からさらに歳月が流れ、時と人との関係をしみじみと考えてみたり。
岡内さんはちょっとはしゃぎすぎな感あり。細見さんの新田君役は、結構いいかも。
スキップ (新潮文庫)