「さかなおとこ、ふねにのる」(通称)トリのマーク (2005.9.3 隅田川水上バス日の出桟橋→浅草行き/浅草→向島)

[水上アートバス]<さかなおとこ>船上パフォーマンス 東京の向島オリエンテーリング さかなおとこさんの大ファンとしては、めっちゃ楽しかったパフォーマンスなんですが・・・たまたま乗り合わせてしまったお客さんたちは、隅田川の風景を堪能できたんで…

「スケッチブック・ボイジャー」演劇集団キャラメルボックス (2005.8.19 サンシャイン劇場)

アポロキャスト:のはら/坂口理恵,ダイゴ/岡田達也,ヤマアラシ/中村恵子,ジャコウ/岡田さつき 前回の再演を見逃したことをずっと後悔していた作品。一言で言うと「敵は海賊・ノーストリリア版」・・・って、本当に元ネタが「敵は海賊」と「ノーストリ…

「ザディグ・カメラ」(通称) トリのマーク(2005.7.30 ザ・スズナリ)

不思議なキャラクターが繰り広げる、ほっとする空間。ストーリーもオチもないけれど、かみあってるんだかかみあってないんだかわからない会話が好き。カメラオブスキュラの登場で滅びてしまったザディグカメラ。そういう歴史の隙間の存在がかぎりなくあった…

「トーキョーあたり」健康 (2005.8.13 本多劇場)

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ ナイロン未見で、健康を観てしまうというのもどうなのでしょう?「仮装敵国」のケラ作品を観て、あれれ?と思ったのですが、この作品を観て納得。たしかに、このはちゃめちゃさもケラさんなのですね。観るヒトを選ぶ…

「キスへのプレリュード」原田泰造・愛華みれ出演(ルテアトル銀座 2005.7.23)

メグライアンで映画になってたのですね。道理で聞き覚えが。オシャレ感が漂う演出。存在感のある役者。それなりによくできている脚本。なのに、見終わったときのビミョーな感覚はなんでしょう?どうもテンポとメリハリが、私とは合わないのかも。加藤健一事…

「空想科学三人芝居 宇宙猿」(王子小劇場 2005.5.8)

演出・プロデュース:坂口修一×平林之秀×末満健一 脚本:西田シャトナー 物語としては、私がシャトナーさんに求める、宇宙観世界観を感じるSFチックなガジェットとストーリー。空間を操る役者の力量。 でも、シャトナーさんではない演出にしては、シャトナー…

「シャトナー研EX 辻つま山脈」(王子小劇場 2005.5.14)

構成・演出・出演:西田シャトナー トリのマーク(通称)の山中正哉氏とシャトナーさんのツーショットを観られる日が来るとは!それだけで感涙。クールな山中氏VSシャトナーさんのシーンは、トリワールドそのもの。 くんじさんと首藤さんは楽しめましたけれ…

「南国プールの暑い夏」KAKUTA(青山円形劇場 2005.5.15)

作・演出:桑原裕子 なんでもない会話の隙間ににじみ出る、その苦さとかしょっぱさとか、それをとろりと混ぜ込んだ塩飴の味。微妙な人と人との関係のせつなさの味が、喉の奥にじわりと広がってゆくような、暑い夏のお話。やっぱり、桑原さんはすごいなー、と…

「ROW BUDGET」Dotoo! ni POOL-5(駅前劇場 2005.5.21)

福田さんの脚本の、どんでんがえしと、ウィットと、ほんのりせつなさの見事な融合。いつも、ヤラレタ!と思って観てしまう。エンターテイメント性を求めるならコストパフォーマンスのとっても高い劇団だと思うのだが。POOL-5のメンバもいい味。ロッカーのす…

「不時着」水と油(グローブ座 2005.5.29)

美しい動き。センスのよさ。コミカルな笑い。そして、流れるような空間の構成。どれをとっても、計算されつくした美しい作品。セリフなんてひとこともなくたって、ストーリーは伝わる。われわれは言葉に頼りすぎているのかも。

「Deep Forest」G-up presentsVol.3(新宿SPACE107 2005.6.5)

作:ほさかよう 演出:板垣恭一 楠見薫さんの魅力がたっぷり。いい女優。ヘンゼルとグレーテルの怖さ。役者の巧さ。若手脚本家ほさかように期待。 (むかーし、劇団こってり「渡辺君の本音」を観たことがあるのですが、あれもほさかさんの作品だったのかな?…

「僕のポケットは星でいっぱい」演劇集団キャラメルボックス(シアターアプル 2005.6.8)

わがままな少年に振り回されるパターンにはもう飽きたんだよなー、と思いつつ、タイムトラベルラブロマンス好きとしては、うれしい作品。柿本家シリーズ、いいんですよねえ。銀河旋律も見たくなります。しかし、はるか先生にちょっとやられました。うーん、…

「広くてすてきな宇宙じゃないか」演劇集団キャラメルボックス(シアターアプル 2005.6.8)

おばあちゃん!!大森美紀子さん扮するおばあちゃんが欲しい!大好きな作品。まあ、いろいろと話の展開にうーんと思うところはあっても、大森さんのかわいいおばあちゃんがステキならそれでいいのです。

「仮装敵国」AGAPE STORE #10(サンシャイン劇場 2005.6.12)

※ 誤字脱字追放キャンペーン参加作品 演出/総指揮:G2 脚本:長塚圭史,倉持裕,土田英生,千葉雅子,故林広志,後藤ひろひと,ケラリーノ・サンドロヴィッチ SFでもテーマアンソロジーが好き。なので、「仮装敵国」というお題での豪華脚本競演、素晴らしい…

「上映会:大切なバカンス」アプリコットバス百貨展2(王子小劇場 2005.6.13)

※ 西田シャトナーさんによる生解説付き ミラノさんの作った可憐で切ない世界。もう一度観る勇気と機会をくれた、企画に感謝。 観たら自分が壊れるんじゃないかと思っていたのですが、シャトナーさんの思い出話にしんみりしながら泣きながら観終えることがで…

「上映会:BELIEVE」アプリコットバス百貨展2(王子小劇場 2005.6.14)

※ 西田シャトナーさんによる生解説付き 大好きなBELIEVEの中でも、ピスタチオBELIEVE。あらためて見直すと、5人BELIEVEや一人BELIEVEとは、ニュアンスが違うところも多いのですね。シャトナーさんの細かい演出にただただ呆然。そこまで緻密に計算しているの…

「タータン」つよしとひでき(trf)(麻雀倶楽部ZOO 2005.6.18)

作・演出 山中正哉(トリのマーク) 雀荘で繰り広げられる、不思議な二人の会話。ワニ、ワニ、ファーガソン♪ シュールな会話の不可思議さはトリの山中氏ならではだが、雀荘という位相のずれた空間でシュールさだけがモノやヒトに宿る。面白いけれど、謎だら…

「ゴクネコ」花組芝居(スペースゼロ 2005.6.18)

竜小太郎サマのお美しさと可憐さ、芸の見事さ。それをあますところなく、徹底的に盛り上げようという花組役者の底力。きちんと基本を押さえた役者が遊びまくるエンターテイメント。しかし、おひねりタイムには、ちょっとびっくり。違う文化がそこにあるー。

「相談に乗ってる場合か!?〜夢見る頃を過ぎても〜」(THEATERTOPS 2005.7.9)

脚本:中島淳彦 演出:井上思 役者のキャラの奇抜さ、伏線と展開。すごく面白いんだけど、ラストのあまりにもむりやりなハッピーエンドだけが、ねえ。 ダメダメな旦那役をやらせたら近江谷太郎さんの右にでるものはいないんじゃないか、と思う今日この頃。い…

「ブラジャー」劇団桃唄309(吉祥寺シアター 2005.7.10)

なんというタイトル!!しかし、内容は、素直に、あ、こういう芝居好き、と思いました。いくつものエピソードと、なにかをはじめる話がうまーくうまーく絡み合ってくるその二重螺旋の構造。女性に産まれてよかったなーっとか、思ったりして。 それにしても、…

「黒くやれ DO THE BLACK」東京ハートブレイカーズ(ザ・ポケット 2005.4.24)

演出:西田シャトナー 脚本:piece.01「戦士と呪術師と片足の男」西田シャトナー piece.02「金物屋の生涯」赤堀雅秋 piece.03「SUDDENLY 〜ある日突然に〜」吉村ゆう 出演:首藤健祐,平野くんじ,保村大和 個人的には、役者としてカッコいいこの3人の組み…

最近の桜尽くし

たまには春らしい?リストを作ってみました。 劇団夢の遊眠社「贋作・桜の森の満開の下」VHS 初演の毬谷友子さん版。これを生で観なかったことは、一生後悔しそう。 満開の桜の下で微笑む毬谷さんの、可愛さと怖さ。 「贋作・桜の森の満開の下」野田 秀樹…

「廃墟の歩き方 探索篇」栗原了 監修 イーストプレス(2005.4.3読了)

滅び逝くものの美しさが好きで、小林伸一郎さんの廃墟の写真集にもうっとりするのですが、この本は正直言って苦いものを食べてしまったような印象。どうもかすかに漂う”肝試し感覚”に違和感を覚えるのかもしれません。執筆者某氏のサイトにあった、私の好き…

「東京現代建築ほめ殺し」建築三酔人 新潮OH文庫(2005.3.28読了)

あまり現代建築の本は読んだことがなかったのですが、知識のない私でも爆笑しまくり。”ほめ殺し”とはいうものの、そんなに毒も強くなく、というか、建築業界人は言えなくても、シロウトにとってはそうそうそうなのよ、とうなづくようなことが書かれていて面…

「お願い」ラックシステム(ザ・スズナリ 2005.3.27)

ラックシステム10周年記念公演 其の参 作・演出:わかぎゑふ とにかく隙のない脚本と演出が見事。廓の女の意地とせつなさ。笑いっぱなしなのに、やっぱり泣かされちゃいました。志保さん、美しすぎ・・・。真っ白い海軍の軍服と遊女たちの婀娜っぽい姿。時代…

「進化した猿たち」1〜3 星新一 ハヤカワ文庫JA(2005.3.23 再読)

アメリカの1コマ漫画についてのあれこれ薀蓄と紹介。久々に読み返したのですが、やっぱり面白い。星さんらしいブラックな切り口が好きです。しかし、これって連載は40年前になるのですね。なのに、ちっとも古びていないところが面白い。古典的な笑いのツ…

 保村大和プロデュース「ジョンとジョー」(下高井戸 不思議地底窟 青の奇跡 2005.3.20)

作:アゴタ・クリストフ,演出:保村大和,出演:保村大和、いずみよしはる、永井輝久 プラム酒!プラム酒!プラム酒!前回の難船小僧とはがらりと趣向の違うフレンチ・エレジー。保村さんの興味の幅が伺えて楽し。かみ合わない二人の「紳士」のやりとりの可…

「ハイペリオン」ダン・シモンズ ハヤカワ文庫SF(2005.3.14読了)

ダン・シモンズ著,酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫SF 今更ながらハイペリオン。たしかに読むとシュライクと口走りたくなります(笑) 正直、上巻はいまいちのれなかったのですが、下巻に入ってカジシンぽいレイチェルの話やサイバーパンクなジョニィの話あたりでぐっ…

「カラー版 近代化遺産を歩く」増田彰久 中公新書(2005.2.28読了)

美しい本。といっても、所詮新書の紙なので印刷の質はいまいちなのですが、増田さんの美しい写真と、日本の先達たちが近代へ至る途中に作り出した美しい「未来」の欠片が、みっしりと詰まった一冊。ダム。橋梁。煙突。新しく美しく輝かしい何かを作り出そう…

「TRUTH」演劇集団キャラメルボックス (サンシャイン劇場 2005.2.25)

たしかこの初演で岡田達也さん、なかなかいいかも、と見直した覚えがあるのですが、やはりハマリ役かも。細見さん、大内さん、と雰囲気のある役者+今回は上川さん、ショーマの川原さんと渋い布陣に言うことなし。ストーリーも(他の時代物に比べても)わざ…